紀元節2671年記念講談
「文明観の変遷からみた日本の特質」
序章として、昨年逝去した梅棹忠夫への追悼として彼の文明論(=生態史観)をあるいは顕彰、あるいは批判しつつ引用し、日本文明の形成過程を再論、その結果としての日本文明の特質を再確認。その上で皇國史観や國體論の立場と比較して、梅棹の議論のどこが深く関連し、どこが関係ないのかを確認して今回の議論の前提を提示。
前段は、仙石「暴力装置」発言の背後にある西洋思想(政治学・思想史)の国家観を解説した上で、序章での議論の視点から検討を加え、日本文明の歴史的変遷の結果としての「理論でなく美学に基づく思想、法や暴力でなく芸能による社会統合」といった日本の特異性を展開。
後段は、前段で提起した問題の延長としてのアニメ・マンガなど所謂ジャパンカルチャーをとりあげ、その国際社会における文明論的意味と古代文明の神秘的感性と現代文化における女性観・幼童観の連続性から人類普遍の原始文化の継承者としての日本文化を再発見し、序章での梅棹忠夫の生態史観の問題点を修正、その欠落を補完。
結章として、現在の日本の抱える深刻な諸問題についての目先の解決ではなく、諸々の事態の背後で進行している本質的な歴史の動態を明らかにした上で我々の運動のありかたについて問題提起。
日時■2671年2月13日(日)17:00~
場所■サイゼリヤ日暮里駅東口店
2011/02/11
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