2008/12/19

07/20(祝)古事記を読む会(仁徳天皇段)

昨年、仁徳天皇陵をはじめとして多くの天皇陵を含む古墳群を「世界遺産」に登録しようという動きが関西の複数自治体及び文化庁にあり、大いに問題とされたことは記憶に新しいかと思います。今回はこの問題を再確認し新ためて注意を喚起するとともに、古墳群世界文化遺産登録と天皇陵発掘調査への絶対反対の信念をさらに固めるべく、仁徳天皇記を読みながら研究・議論します。

■時:平成21年7月20日(祝)午後2時から(【重要】遅刻厳禁・途中入場不可)
■所:南大塚地域文化創造館(豊・南大塚2-36-1電話03-3946-4301)第六会議室
http://www.toshima-mirai.jp/center/e_otsuka/index.html
JR大塚駅南口、都電大塚駅前駅ともに歩5分。地下鉄新大塚駅、歩8分。
■師:
 本題担当/しか
 おまけ担当/むらさぎ

※参加料・資料代などは無料です。
※角川文庫本の「古事記」をおもちの方は持参してください。おもちでない方はわざわざ買わずに、手ぶらでかまいません(新規にお買い求めになられる場合は、岩波文庫や講談社学術文庫よりも角川文庫を推奨)。なお角川文庫の古事記の仁徳天皇のページ(ただのコピー)を配布しますが、それ以外のレジュメや資料などを配布する予定は一切ありません。
※撮影や録音は禁止です。また左翼・女系派・社会主義者・日猶同祖説や竹内文献の信者・邪馬台国オタクの参加は固くお断りいたします。

【本題】(ガイド役/しか)
「仁徳記」(古事記の仁徳天皇の段)の読み下し文の講読・解説。国文学・歴史学などの方面はいうまでもなく、人類学・神秘主義(神道霊学等)・政治思想・世界史・國體論など、あらゆる観点からの見方を提示するよう務めます。

【おまけ】(ガイド役/むらさぎ)
とくに今回は余った時間に【おまけ】として以下の三つの観点から議論を展開する予定です。
〔1〕
大林組プロジェクトチームによる分析考察を基に、巨大天皇陵を建造しえた日本の技術力・経済規模・国家としての実態が、歴史学界や古代史マニアの描く貧相な古代イメージといかに乖離したものであるかを示し、その偏見的歴史像のために魏志倭人伝などを文面通りに受容できず資料解釈にも多大な歪曲を及ぼしていることを説明します。
〔2〕
「古墳群世界遺産登録」問題を簡単におさらいしつつ、学問的中立性を僭称する戦後的歴史観の病理を分析。一般的日本人の歴史観を政治問題及び現代文化の問題としてとらえ、天皇陵の発掘を要求してやまない学界や古代史マニアの狂気とその根源について考察します。
〔3〕
ネット上ではわずかな断片的情報しか存在しない噂・映画『インディ・ジョーンズ』シリーズの仁徳天皇陵が舞台となった幻の企画の真相と、電波業界での日猶同祖説の最近の裏事情とのつながりに迫り、日本の古代遺跡が世界的にどのように受け止められているか分析、遺徳皇恩・霊的国防・文化戦略の三面から「世界遺産」問題の是非を新ためて議論します。(この内容は前々日・7月18日のイベント「聖書考古学資料館見学会」で扱うことになる可能性が高く、その場合〔3〕はなくなります。そうでない場合でも18日の会に参加しておく方が望ましいです)

【オマケのオマケ】
きたる22日(当日の二日後)の皆既日食にちなんだオマケ講談。時間調整でやるかも、やらないかも。卑弥呼が死去した年に日食があったことを根拠に卑弥呼と天照大神を同一視する古代史学説があり、学界内部では少数説でも民間古代史マニアの間では根強い人気があります。この理屈がはたして成り立つのかどうか論証し、さらに時間が余れば、卑弥呼が誰でその存在をどう考えるべきかを議論します。

0 件のコメント: